祖母が亡くなりました
葬儀なんてなければいいのに
死という現実を、別れを、無慈悲に突きつけられる2日間。
僕はこの2日間がとても嫌いです。
「また明日」ではなく、「さよなら」を告げなければならないから。
祖父は最後に「ありがとう」と言った
89歳で旅立った祖母と、約70年間連れ添った祖父。
棺に収められた祖母の額に触れ、涙声で短く一言「ありがとう」と。
その一言には、おそらく70年分の思いが込められていたと思います。
祖母の日記
几帳面だった祖母は、マメに日記をつけていたそうです。
その中には、「家族の絆を大切に」「家族の誰が欠けても寂しい」という言葉が綴られていました。
また、ノートの最後には「延命はいらない、尊厳死を望む」とも書かれており、自分の死期を悟っていたのかもしれません。
でも、亡くなる直前まで家族には苦しむ姿をほとんど見せず、気丈に振る舞っていました。
泣かないと思っていた
葬儀では絶対に泣かないと決めていたのですが、止められませんでした。
思えば、母方の祖父が亡くなって、僕にとっての初めての葬儀から、泣かなかったことはありません。
本当は、泣きたくなんかないんですけど。
僕が死んだら笑ってください
できるだけ明るく見送ってほしいです。
こんな変なこと言ってたとか、あんなバカなことしてたとか、そんなことを思い出して笑ってくれたら幸いです。