タケコプター 第1章
登場順に書こうと思っておりますが、飽きたらやめます。
ということで、最初はタケコプターから。
この話はフィクションです。実在の人物、団体には一切関係ありません。
前書き
まず、「あんなもんで空を飛んだら頭皮が剥がれちゃうよ」「人間ごと回転してねじ切れるだろ」
みたいな議論はしません。
開発されたことを前提に考えます。
また、原作とは別次元の、パラレルワールドです。
その点を理解したうえお読みください。
駄文であることには目をつぶってやってください。
俺が小学生のころ、タケコプターが開発され、商品化された。自動車と違い、渋滞知らずの交通手段として話題になった。
しかし、莫大な開発費をかけた技術料が大きく乗っかって、一般人には手の出ない代物だ。
もちろん俺の家はごく一般的な中流階級で、とてもじゃないが買えなかった。
政府は、航空法の改定を求められたが、解散時期が近かったため、当面は飛行機の航路に侵入しないという条件のもと、詳しい法整備を先送りにした。いいのか?そんなことで。
面倒なことは先送りにしてでも、まず自分の身を案じて、選挙にまっしぐらなのだ。今にして思うと、昔から変わっていないんだな。悪い慣習というのは、どうも変えられないらしい。
そういや、この前の選挙で都合のいいマニフェストを掲げて与党になった民衆党も、いざ政権を握ると自決党となんら変わらなかったな。所詮政治家は操り人形だということなのだろうか。今年、俺は二十歳の誕生日を迎えた。来年の選挙、俺も行かなくてはならないのか。面倒だな。
小学生のころの俺は、世の中、金が全てなんだなと、改めて思い知らされた。なんとなく気づいてはいたが、信じたくはなかったが、実感した。
星のない夜空を見上げ、宙に舞う人間の姿を想像すると、いかにも子供らしく、ワクワクした。子供らしからぬ皮肉な笑みを浮かべながら。
そして、今の俺が思うことはこうだ。
「良き伝統は廃れ、悪しき伝統だけが受け継がれてゆくのだ。人の世の中は、無上なほど無常で、そして、無情だ」
つづく
ここまで読んでくださった方、稚拙な文章で大変失礼をいたしました。
なんか、当初の構想とはだいぶかけ離れたものになってしまいましたが、一応全3章を予定してます。
もっと発展した世界のいいことを書こうと思っていたんですが、個人的な感情が随分と表に出て、政治批判みたいになってしまいました。
続きはすでに用意していますが、ご期待は乞いません。